トラジャコーヒーは、第二次世界大戦後に市場から姿を消し「幻のコーヒー」と呼ばれましたが、日本のキーコーヒー(旧・木村コーヒー店)による再生事業により約40年の時を経て復活しました。芳醇な香りと深いコクが特徴です。
¥1,427 (税込)
40年の時を経て甦った「幻のコーヒー」。
気品ある濃厚なコクと芳醇な香りは、
インドネシア産アラビカ種の最高峰として、
コーヒー愛好家を魅了し続けています。
当店のカロシトラジャは、
その高貴な味わいと、
生産地・スラウェシ島トラジャ地方の壮大な歴史、
そして日本との深い絆が詰まった特別な銘柄です。
「幻のコーヒー」という異名を持つトラジャコーヒーは、
かつてヨーロッパの王侯貴族の間で珍重された
「セレベス(スラウェシ)の名品」でした。
その希少性と上品な風味は、
限られた人々にしか味わうことのできない高貴な存在だったのです。
しかし、第二次世界大戦の混乱期に入ると、
トラジャ地方の農園は無残に荒れ果て、
市場からその姿を消してしまいました。
トラジャコーヒーは完全に死滅したと思われていたのです。
トラジャコーヒーの再生に手を差し伸べたのが、
日本のコーヒーメーカー、キーコーヒー株式会社(旧・木村コーヒー店)でした。
1973年、同社の役員が困難な道のりを経て
スラウェシ島の山岳地帯にたどり着いた時、
目にしたのは荒れ果てた農園でしたが、
現地の人々が細々とコーヒーの木を守り続けている姿でした。
「一企業の利益にとどまらず、
地元生産者の生活向上、
地域社会の経済発展に寄与する」という強い意志のもと、
翌1974年から再生プロジェクトが始動しました。
約40年の時を経て1978年に
「トアルコ トラジャ」として全国で発売され、
「幻のコーヒー」は見事に復活を遂げたのです。
トラジャコーヒーの復活の背景には、
道路や橋の建設といったインフラ整備から、
苗木の無償提供、
栽培技術指導に至るまで、
日本と現地の人々との二人三脚の協力体制があったのです。
トラジャカロシの最大の魅力は、
その強いコクとバランスの良さにあります。
【初心者の方へ】 トラジャコーヒーは、
苦味系でありながら口当たりが柔らかいのが特長で、
同じインドネシア産のアラビカ種である
マンデリンと比較しても、
よりまろやかな味わいをお求めの方に特におすすめです。
当店のカロシトラジャは、
力強いコクを最大限に引き出すために、フルシティローストで焙煎しています。
| 飲み方のヒント | 特徴と効果 |
|---|---|
| ストレート(ブラック) | 芳醇な香りと、気品ある深いコクをダイレクトに堪能する最もおすすめの方法です。 |
| ミルクやクリームと | コクが強いため、ミルクや生クリームで割ってもコーヒーの味がしっかりと感じられ、カフェオレにも最適です。 |
| フレンチプレス抽出 | ペーパーフィルターを通さないフレンチプレスは、豆本来の油分を抽出し、トラジャ特有の濃厚なコクと口当たりの柔らかさをより高めます。 |
トラジャコーヒーは、その歴史的な背景だけでなく、
独特の栽培環境と精製プロセスにより、現在もスペシャルティコーヒー市場において高い評価を得ています。
| 項目 | 詳細 | 補足 |
|---|---|---|
| ■ 銘柄の品種 | アラビカ種(ティピカ種、S795系など) | |
| ■ 産地 | インドネシア スラウェシ島 トラジャ地方(カロシ地区) | |
| ■ 大まかな生産標高 | 標高1,000m〜1,800mの山岳地帯 | |
| ■ 精製方法 | スマトラ式(半水洗式/ウェットハル) |
トラジャ地方は、赤道直下に位置しながらも高地に広がる山岳地帯であり、
アラビカ種の生育に理想的な条件が揃っています。
カロシトラジャを含む
インドネシアのアラビカコーヒーの多くは、
独特な「スマトラ式」と呼ばれる精製方法で処理されています。
これは、パーチメントがついた半乾燥の状態で買い付けられ、
その後すぐに脱穀し、湿った状態でさらに乾燥させる手法(ウェットハルまたは半水洗式)を指します。
このユニークなプロセスこそが、
トラジャコーヒー*高い粘性(ボディ)と、
低酸味で複雑な風味を与え、
世界のスペシャルティ市場で特に
重厚な味わいを持つオリジンとして
高く評価される理由となっています。
トラジャコーヒーは、単なる高級豆ではありません。
それは、戦争で一度失われた文化を、
日本の支援と現地の努力によって奇跡的に取り戻した、
不屈の情熱と深い絆の象徴です。
「このコーヒーを飲む」ということは、
その壮大な物語と、
持続可能な農業に貢献してきた生産者たちの想いを、
同時に味わうことなのです。
焙煎後に約200gになるよう、生豆240gで計量しております。
焙煎後の目減り量は焙煎度合いによって、若干の変動があり、フレンチローストの極深煎りだと、200gを下回る銘柄もあります。
コーヒー豆は焙煎後から約1ヶ月
コーヒー粉は焙煎後2~3週間でお召し上がりください。
コーヒー豆、コーヒー粉問わず、直射日光を避け、温度変化が少ない場所で、
(可能であれば)包装袋ごと密封容器で保管してください。
開封後はなるべく早めにお召し上がりください。
商品ページの「コーヒー豆の焙煎後」「焙煎度合い」からお選びいただいた内容でお届けします。
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